『魔王の妻乞い　～神託の巫女は黒き誘惑者の手に溺れる～』　キャラクター紹介

「魔王の妻乞い」（通称『まおつま』）の設定集です。連載開始前なのでざっくりと。

（「大体こういう流れで書いていきます」という方針のようなものなので、お話の進行具合によっては出てこないネタとかもあるかもしれません）

本作の主人公。エレシウス王国の末姫にして国を守護する役割を持つ「巫女姫」。波打つ豊かな黒髪と澄んだアイスブルーの瞳を持っており、このアイスブルーの瞳は竜神ヴィシェルの神力が最も強く現れているという証でもある。

王女でありながら巫女でもあるという非常に稀有な存在で、日に三度の祈祷、治療院や孤児院への慰問、式典における神舞の披露など、公務の数は他の姫たちに比べると格段に多い。

一見すると落ち着きのある聡明な王女に見えるものの、実際は勝ち気な空想家。16年もの間国の巫女姫を務めてきたために恋愛経験は０（ゼロ）で、恋に恋する年相応の一面も。

父王による教育のおかげもあって動植物が好き。野草の薬効やおいしい調理方法などに詳しい。王女のわりに庶民的で貧乏性。ここ最近エルベールの猛烈アプローチにやや引き気味。

グラシアンに乞われ、魔界の王である彼の妻になるが……

当代の魔王。この世の最下層に位置する魔界の主で、「奈落」と「混沌」を司る。

頭には山羊の角、背には蝙蝠の翼を有しており、屈強かつ冷ややかな美貌を持つ。時には交渉のために人間の姿に擬態することも。

魔界に堕ちた罪人に裁きを下し、転生する瞬間まで絶えず魂を鍛え上げるのが役目。ゆえに、性格はストイックで自他ともに厳しい。

その冷酷無比な責めっぷりは魔界の女たちから「素晴らしいお手並み」と絶賛されるほどだが、若かりし頃（王子時代）に散々堕落の限りを尽くしたこともあって、現在は色事にはそこまで興味がない。

並々ならぬ輝きを持つ存在として、エレシウスの末姫であるロゼールに興味を持つ。

王子時代の名は「アカンティオン」で、左胸（心臓の真上）に薊（あざみ）の刻印があることにちなむ。

エレシウス王国の名門であるクライン家の令息。ロゼールの巫女としての公務を補佐する神官。銀髪にエメラルドグリーンの瞳を持つ美丈夫。ロゼールの幼馴染で、彼女を一途に敬愛している。

たおやかかつ繊細な美貌の持ち主だが、ロゼールへの愛が強すぎてしばしば暴走する残念なイケメン。

自身が設立した「ロゼール親衛隊」のリーダー。式典では常にロゼールのそばに侍っており、親衛隊長として彼女の活躍は絶対に見逃さない。

突如現れた恋敵としてグラシアンを一方的に敵視している。

メイドとして魔王城に出仕している低級悪魔。

両性具有型で、少年と少女の姿を巧みに使い分けることができる。イヴのときはお淑やかで可憐な美少女だが、アダムになると一人称が「オレ」になり、言動もやややんちゃなものに変化する。

真に愛する者の性別で自らの雌雄を決定する亜種族であり、この種族特有の習性として月に二回の発情期がある。そのため、魔王城の面々からはちょっとした問題児扱いをされている。

本作のトリックスター的存在。

魔王グラシアンの有能な右腕。どんな時でもポーカーフェイスを崩さないクールな人物だが、実は被虐願望が強く、主君に口悪しく罵られるのを密かに心待ちにしている。

グラシアンに心酔しており、同郷の女魔族たちを差し置いて正妃の座に収まったロゼールのことをあまりよく思っていない。グラシアンに肩入れするあまり突然姑モードに入ってしまうことも……。

アダム（イヴ）とは同い年で、子供時代からの親友同士でもある。

ロゼールの故国であるエレシウスを守護する水神。

巫女姫ロゼールとは深い関わりがある。

今回はひとまず紹介文だけ先にUPしました。

余裕ができたらキャラクターイラストも描きたいなぁと思っています。

なお、グラシアンはサタンとハデスをミックスしたイメージで書いています。山羊の角を持っているから山羊座……と大変ベタな設定になりました。ミドルネームの「サタナキア」は、バフォメット（サバトの牡山羊）と同一の存在とされる悪魔の大将の名前。「女性を意のままに操る力を持つ」というスゴイお方のようです。