『薔薇後宮奇譚』に登場する人物のまとめです。第三部に登場するキャラを中心にまとめています。
キャラクターイラストは順次追加予定です。
第三部登場キャラクター
アイリス
- 皇妃としての名前:アイリス・ツァールトハイト・フォン・スフェーン(‟心優しきスフェーンの皇妃アイリス”という意味合いがある)
- 年齢:16歳(輿入れ時)
- 誕生日:3月5日
- 血液型:A
- 身長:162㎝
- 居住棟:青金棟
- 趣味:心話で鳥や蝶とおしゃべりをすること、リナリアと二人でティータイムを楽しむ
- 特技:魔力を操ること(風神イスファートの依代であるため、風の魔術の扱いに長ける)
中央大陸を統べる部族長・バルシュミーデの一人娘。父は天族、母は地族の出身。
皇室と部族長の繋がりを深めるための献上品として、時のスフェーン皇帝エヴラール・ルドヴィーク・フォン・スフェーンに嫁ぐ。
心優しい性格で根っからの平和主義者。周囲との間に波風を立たせるのを好まず、他の七皇妃たちに対してもきわめて低姿勢に接する。
天族と地族との間に生まれたハーフであり、いわゆる『半端者』。まるで先祖返りのように強大な魔力を秘めている。
心話を使って鳥や蝶などの翼あるものと会話をすることができるが、自身の出自を引け目に感じており、ハーフであることは基本的に周囲には秘密にしている。
風神イスファートをその身に降ろす「神の依代」。左手と虹彩には彼との契約の証が刻まれている。
【名前の由来:菖蒲(アイリス、イリス)】
エヴラール
- 名前:エヴラール・ルドヴィーク・フォン・スフェーン
- 年齢:22歳(即位時)
- 誕生日:10月25日
- 血液型:AB
- 身長:175㎝
- 趣味:散策、読書、チェス
- 特技:生まれつき論理的な思考回路と人当たりのよさとを兼ね備える。本人は否定するものの、頭でっかちな古参の官僚を言い負かす、七大陸の各地に散らばる反対勢力をうまく鎮圧するなど、国主としての能力は相当に高い。
空の帝国スフェーンを統べる若き新皇帝。
幼い頃、父帝ゴーチェの横暴によって母や友を立て続けに亡くしており、それ以来他人に対して心を閉ざすようになる。
自らの男性性を密かに疎んでおり、ゴーチェのような粗野で暴力的な男を嫌う。しかしその反面、内に秘めた情熱や愛への渇望といったものもまた凄まじい。
父親の傀儡として即位した自らを酷く嫌悪しており、即位したばかりの頃は冷徹かつ傍若無人な振る舞いが目立つ。
アイリスとの邂逅によってしだいに変わり始めるが……
リナリア
- 名前:リナリア・ウィンキット
- 年齢:16歳
- 誕生日:4月10日
- 血液型:B
- 身長:160㎝
- 趣味:剣術の鍛錬をすること、アイリスとおしゃべりすること、イジークと手合わせをすること
- 特技:剣術、馬術など身体を使うこと全般
アイリスの唯一無二の親友。
これまで多くの騎士を輩出してきたウィンキット家の出身で、アイリスの後宮入りにおいて彼女の近衛騎士となる。
これまで多くの騎士を輩出してきたウィンキット家の出身で、アイリスの後宮入りにおいて彼女の近衛騎士となる。
男勝りかつ行動的な性格。さっぱりとした性格で面倒見もよいが色恋には疎い。恋愛、結婚は自分とは縁遠いものだと感じており、男性に対してはやや頑なでぎこちない態度を取る。
主君の夫であるエヴラールについては「気障ったらしくていやらしい男」だと感じており、アイリスほど好意的には解釈していない。
【名前の由来:姫金魚草】
ダリア
- 名前:ダリア・フォン・メローペ
- 年齢:16歳
- 誕生日:9月10日
- 血液型:AB
- 身長:158㎝
- 居住棟:珊瑚棟
- 趣味:エヴラールの姿を遠巻きにこっそり眺めること
- 特技:知的で頭の回転が速く、勉学にも熱心。正妃としてエヴラールの隣に立つことを目標としてきたため、その知識量や教養はアイリス以上(ただし彼のこととなると感情的になりやすいという欠点もある)。
エヴラールに仕える『七皇妃』の一人。小大陸メローペから輿入れした有翼人の姫。幼少期からエヴラールに想いを寄せる。
病がちであるために夜伽を禁じられており、自分だけがエヴラールと褥を共にできないという状況に強い劣等感を抱いている。
七皇妃の中でもジャンシアヌ一派とは全くそりが合わず、彼女たちからは「夜伽もできない姫」「お高くとまっている嫌な女」と一方的に謗られることも多い。
自分を差し置いてエヴラールの正妃となったアイリスに対してはあからさまに敵意を向けるが……?
【名前の由来:ダリア(天竺牡丹)】
サブキャラクター
◆イジーク
スフェーン帝国将軍。豪放磊落な気性で、同じくさっぱりとした性格のリナリアと仲がよい。
のちにリナリアの夫となる。
◆キリアン
エヴラールを補佐する若き宰相。知的で健気なダリアを好ましく思っている。
◆先帝ゴーチェ
エヴラールの実父。
息子のすべてに嫉妬しており、エヴラールに譲位したのちも秘密裏に彼を陥れようと画策。彼の妃であるアイリスに目をつけ、強引に自らの愛妾となるよう迫るが……。
◆ジャンシアヌ、ヒュアキントス、ガルデニア、クリザンテーム、ロテュス
エヴラールの寵を受ける『七皇妃』。アイリス同様彼の妃として遇されているが、その扱いはほとんど側妃のそれに近い。
選ばれなかった者同士結束が強く、正妃となったアイリスのことをあまりよく思っていない。
【名前の由来:それぞれ「竜胆」、「ヒヤシンス」、「梔子」、「菊」、「蓮」】
依代というキーワードについては「神が依りつくもの」という意味で使用しています。依代はこれまでにも二人登場していますので、よろしければ探してみてください!