薔薇後宮奇譚 第一部 バイオレッタ編

薔薇後宮奇譚 ~菫の姫は千年の恋歌に啼く~ 第一部 バイオレッタ編

あらすじ

【あらすじ】スフェーン大国で暮らす少女ルイーゼは、ある日黒衣の魔導士クロードによって王城へと導かれる。自分が失踪していた第三王女「バイオレッタ」であるという真実を告げられ、次代の女王選出、そしてクロードが仕掛けた陰謀劇に巻き込まれてゆく。異...
薔薇後宮奇譚 ~菫の姫は千年の恋歌に啼く~ 第一部 バイオレッタ編

『薔薇後宮奇譚 ~菫の姫は千年の恋歌に啼く~』キャラクター紹介

『薔薇後宮奇譚』に登場する人物のまとめです。第一部に登場するキャラを中心にまとめています。キャラクターイラストは順次追加予定です。  メインキャラクター  バイオレッタ  名前:バイオレッタ・エオストル・フォン・スフェーン 年齢:17歳→1...
薔薇後宮奇譚 ~菫の姫は千年の恋歌に啼く~ 第一部 バイオレッタ編

序章

少女は、夢を見ていた。「――、……っ……!」 ……ざあざあと降りしきる雨の中、誰かが泣いている。 蒼白のかんばせは、雨とも涙ともつかぬしずくで濡れている。 長躯に纏うのは純白のコートだ。薄い金の髪を背に流したその男は、ほっそりとした一人の娘...
薔薇後宮奇譚 ~菫の姫は千年の恋歌に啼く~ 第一部 バイオレッタ編

第一章 黄金の都、さだめの都

――春の風が吹き荒れる、三月の王城。 バイオレッタ女王の戴冠式が、中庭のバルコニーで行われていた。 記念すべき式典の日ということで、今日は王城の一部が民たちに一般開放されている。ピヴォワンヌは旅装のまま、人々の中に混じってバイオレッタの姿を...
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第二章 黒衣の魔導士

……王都アガスターシェの中央区繁華街に位置する劇場「アルバ座」。 そこがルイーゼの暮らす場所だった。 一流女優と謳われたマリアが突如病死した後もそれは変わらず、ルイーゼはアルバ座で下働きと稽古を続けていた。 歌は相変わらず下手で、演技も同じ...
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第三章 王城へ

荷造りにだいぶ時間がかかってしまい、しばらくクロードを部屋の外で待たせる羽目になった。 荷物持ちではないので時間などかかるはずもなかったのだが、大部屋の女優見習いたちに質問攻めにされてしまったのである。「あの方、王城の魔道士だって本当なの?...
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第四章 初めての王宮

「……ルイーゼ?」「香緋!?」  ルイーゼはクロードの手を借りて箱馬車を降りると香緋に駆け寄った。 彼女は騎士に挟まれるようにして前庭にたたずんでいる。 (どうしてこの子が王城に……?) 「王都を見て回るって言っていたけれど……、もしかして...
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第五章 鳥籠の囚人

女官らの催促によって、二人は王城に足を踏み入れた。 「……光と白亜の宮殿、リュミエール宮にございます」 (ここが……、国王陛下のおわすところ……?)  このリュミエール宮は数多ある宮殿群の中でも本城に当たる場所だという。リュミエール宮という...
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第六章 筆頭侍女サラ

……早朝の執務室。 湯浴みを終えたクロードは、手早く着替えを始めた。 書斎には王の腹心としてやらなければならない仕事が山積みである。書類に目を通し、サインをし、午後からは魔導士館に赴いて仕事をする。今日も忙しくなりそうだ。 だが、せわしない...
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第七章 侍女の語る「昔話」

湯浴みを終えたバイオレッタは、サラに支えられてこわごわ黄金の姿見の前に立った。 ここはバスルームから続いている一室で、大きな鏡がいたるところに置かれている場所だ。 壁紙の色は他の部屋と同じ深緑で、シャンデリアを彩る玻璃のビーズが時折陽の光を...
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